神奈川県生活と健康を守る会連合会と懇談しました。
神奈川県生活と健康を守る会連合会からは、代表の方1名が見え、懇談しました。
要望書の要旨は以下の通りです。
1,生活保護行政について
特に「扶養照会」について、生活保護申請をためらう大きな原因になっている。
人権侵害になるのでやめさせてほしい。
① 熱中症による健康被害について
生活保護利用者に対して、国に「夏季加算」制度新設を働きかけてほしい。
県の「夏季手当て」を復活させてほしい。エアコン設置に関する助成制度を拡充してほしい。また、電気代支援を実施してほしい。
② 大学生・専門学校生をコロナ禍での特例措置として生活保護の対象にすべく、国に対して強く働きかけてほしい。
③ 福祉事務所・生活保護行政の体制強化を
標準持ち数を超えて担当しないよう人員増、費用増を図ってほしい。
ケースワーク業務の専門性を確保するため、福祉専門職の採用を進め、外部委託しないこと。ケースワーカーの研修・強化を図ってほしい。
④ 自立支援施設を設置してほしい
特に「女性のための」施設を設けてほしい。
⑤ 「貧困ビジネス」とも言える簡易宿泊施設の実態を詳細に把握し、劣悪なものについては改善指導を厳しく行ってほしい。
⑥ 低所得者(高齢者、障がい者、ひとり親世帯など)の見守り体制強化、地域との連携強化で安全を図ってほしい。
⑦ 生活保護の利用は権利であり、積極的な利用を促す市作成のHPは評価したい。市作成のポスター等、広報物を作成、普及してほしい。自治体作成の「しおり」について点検、指導を図ってほしい。
⑧ 介護保険料の減免制度について
低所得者減免基準を緩和してほしい。
2,公営住宅に関する要望
住宅の老朽化に対し、早期改善を行う。
建て替えに伴う家賃値上がりで戻れない居住者を生まないこと。
家賃減免制度を周知徹底し、家賃滞納による追い出しをしないでほしい。
エアコンの設置・修理について生活保護利用者の「一時扶助」の対象にしてほしい。
浴槽・風呂釜・網戸・換気扇・湯沸し器について生活保護利用者の一時扶助の対象にしてほしい。
3,加齢性難聴の方に対する補聴器または、集音器購入の補助を行ってほしい。
4,生活と健康を守る会の課題
生存権裁判へのご支援、各行政区での会発足のご支援をお願いしたい。
市議団からは、6月議会では高齢者の熱中症対策としてエアコン補助を求めた。生活保護の扶養照会、市営住宅、補聴器への補助についても度々議会で取り上げてきた。これからも情報交換し、生健会の方と集える場所も各区に作っていきたいと話しました。