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多摩川河口干潟の貴重な自然環境保護を語り合う 日本野鳥の会がシンポジウム

2007,10,28, Sunday

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羽田空港「神奈川口構想」で多摩川河口干潟付近に羽田と川崎側をつなぐ道路建設の計画がある問題で、10月27日、日本野鳥の会神奈川支部が「多摩川河口の自然を考えるシンポジウム」をラゾーナ川崎プラザソルで開催、約200人が参加しました。
「多摩川河口の自然」(野鳥の会神奈川支部・鈴木茂也氏)、「吉野川河口の橋脚建設と干潟」(とくしま自然観察の会・井口利枝子さん)、「多摩川河口干潟の生物観察活動」(海辺つくり研究会・鈴木覚氏)などで、95ヘクタールの県内唯一で最大の多摩川河口干潟に生息する貴重な生物や自然を保存する重要性が語られました。
国土交通省横浜港湾空港技術調査事務所の諸星一信氏は、東京湾再生に向けた同事務所の取り組みと、今後10年間で東京湾に干潟・浅瀬を600ヘクタール増やす目標
について報告。
早稲田大学の村山武彦教授が、政策段階、計画の初期段階からアセスをおこない、中止を含む複数の選択肢を検討する「戦略的アセスメント」の必要性を説きました。
神奈川県京浜臨海部活性推進課の林秀明氏は「陸海空の物流ネットワーク、国際競争力の高い産業基盤をつくるために連絡道路が必要となっている」と、環境への影響には触れない神奈川口構想の検討状況を語りました。

干潟への影響は未解決の「神奈川口構想」

パネルディスカッションでは、WWFジャパンの花輪伸一氏が「工事のための工事、ムダな大規模公共事業で干潟が失われてきた。干潟を守るための制度・法整備が遅れている」と指摘。
シンポジウムは最後に「神奈川口構想の具体的検討では、とくに自然環境への影響については未解決である」とするアピールを確認しました。
佐野仁昭議員らも参加し、意見を拝聴しました。


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