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2024年7月12日

「あやめ会 川崎市精神保健福祉家族会連合会」と懇談しました。


 20240712_142903   7月19日(水)に日本共産党川崎市会議員団は、NPO法人川崎市精神保健福祉家族会連合会 あやめ会と懇談しました。

あやめ会では、2年間で24回「精神疾患の当事者を抱える家族のつどい」を開催したところ、100名の会員外の方が参加されたとのことです。そこで得られた切実な声を踏まえた要望を伺いました。

1.当事者をケアする家族丸ごと支援の抜本的強化

(1)家族が抱えている問題を把握する体制の確立

 自立支援医療や精神障害者保健福祉手帳保持者に、少なくとも年1回以上生活の様子などを聴く体制を確立してください。

(2)各区の精神保健係の1名以上の増員と事務量の軽減措置

事務手続きに追われずに、困っている家族への声掛けや訪問支援など専門職としての役割を発揮できるようにして下さい。

(3)家族への心理教育の拡充

 ①統合失調症、双極性障害などの精神疾患を対象とした「家族教室」の拡充。

 ②市独自に家族への心理教育の「手引き概要版(仮称)」を作成し、発症後に家族として知っておくべき最低限の情報提供を、手続等の申請時に行う。

(4)アウトリーチ支援の新設

(5)医療中断ケースの実態調査と受診支援の抜本的強化

(6)家族も含めてのカウンセリングの保険診療の拡大を国に要請してください

2.精神障害者への医療費助成制度の拡充

(1)精神障害者保健福祉手帳1級の入院医療費にも助成

(2)精神障害者保健福祉手帳2級の通院及び入院医療費も助成

(3)医療費助成制度への所得制限導入など改悪の中止

3.地域活動支援センターの補助金の増額

 精神障害者が時間や回数を気にせず、気負わずに通えるところが必要です。障害特性を考慮して、ランク別補助金の見直しを含め、補助金を増額してください。

4.障害者グループホームの質・量ともの改善への対策強化

(1)安心して入居できるグループホームの増設と事業者への研修などの抜本的強化

(2)開設の際の事前研修や定期研修などの実施

5.小学校とともに中学校での精神疾患に関する教育の拡充

6.精神科病院入院者の人権擁護の徹底

(1)入院者訪問支援事業の対象拡充

(2)退院後生活環境相談員の周知徹底と関係者との連携強化

(3)身体合併症の受け入れ態勢の強化

7.ふれあいフリーパスのICカード化と交通割引制度などの改善

(1)ふれあいフリーパスのICカード化

(2)障害者施設等の通所者への交通費補助の拡充

(3)JR,大手私鉄の運賃割引の改善を国に要請

市議団からは、入院者訪問支援事業を確実に実施するために区役所の精神担当職員を増員するよう議会で取り上げたことを報告し、地域活動支援センターの補助金増額や福祉・介護人材の確保する対策など、引き続き精神疾患を持つ方や家族の方が安心して地域で暮らせるよう、一緒に取り組んでいきたいと話しました。