「川崎の文化と図書館を発展させる会」と懇談しました。
7月16日(火)に日本共産党川崎市会議員団は「川崎の文化と図書館を発展させる会」の方々と懇談し、要望等を伺いました。同会からは6名の方が参加されました。要望事項は以下の通りです。
【要望1】
役所の担当部局名:教育委員会、経済労働局
件名:川崎市民館・労働会館に引き継がれる労働資料室の資料について(新規)
要望内容:川崎市の労働資料の保存、活用に必要な予算を付けてください。
労働資料室の労働資料は、川崎市にしか存在ない、川崎市が全国に誇るべき資料です。これらの資料の劣化への対策と、なるべく分散しないで一群の労働関係資料として今後の保存・利用への体制作りが急務です。
今年に入ってから行なわれている「川崎市労働資料等に関する懇談会」での有識者の発言でも、資料のデジタル化の必要など、その重要性が指摘されています。
全国の労働資料専門家からも注目され、川崎市の歴史に欠くことのできない貴重な一群の専門資料としての川崎市労働資料室の資料を、後世まで保存し、活用する体制の構築に努めてください。
【要望2】
役所の担当部局名:総務企画局、財政局、経済労働局
件名:指定管理者制度の導入により、民間雇用される低賃金労働者の増加や雇用の安定について(新規)
要望内容:指定管理者制度導入に際し、募集要綱で公契約条例の遵守を求めていますが、川崎市民間活用推進方針や仕様書等では再雇用の継続などが盛り込まれておりません。指定管理者制度の導入が進むことで、公共サービスを担う仕事に従事する非正規労働者、派遣労働者が増えることは社会的な問題となっています。公共機関が、先頭に立ってこのようなワーキングプアや不安定な雇用を生むことに繋がる指定管理者制度を導入することは、重要な制度上の問題と認識し、改めて公共サービスを担う分野で働く労働者の環境を見直してください。
役所の担当部局名:教育委員会
件名:富山市立図書館の運営について(新規)
要望内容:文教委員会で視察された、富山市立図書館について、調査・報告してください。
富山市立図書館は、直営で運営され、多々すぐれたサービスをされているそうです。議員が目的をもって視察して得た情報ですので、川崎市の図書館サービスの向上指標の参考にしてください。そのために、富山市立図書館の運営方法やサービス体制を報告し、必要であれば調査してください。
【要望4】
役所の担当部局名:教育委員会
件名:川崎市の図書館の資料費、及び、運営に関する予算について(継続)
要望内容:川崎市の図書館の資料費は、平成15(2003)年をピークに減り続けています。逆に予約数は増え、市民の利用に十分応えられていない状況にあります。また、サービスは、民間委託による非正規職員に負うところが多く、その非正規職員が低賃金のため、継続して働くことが難しく、専門性の構築が難しくなっています。
全国の公共図書館の76%が非正規職員であることに、昨年2023,5,31、日本図書館協会が警鐘を鳴らしています。図書館の専門性を維持するためにも、正規職員を増やし、資料費を増やしてください。
同会からは「要望4について、運営や予算などをどのようにチェックしていくのかが私たち市民には見えにくい。正規職員の増員や賃金の保障など、議員の皆様が委員会などで精査・指摘をしてほしい」と話がされました。
市議団からは、いただいた要望事項について引き続き議会や委員会で追求していきますと述べました。