川崎市視覚障害者福祉協会と懇談しました。
日本共産党市議団は、7月11日川崎市視覚障害者福祉協会と懇談しました。同会から8名の方が参加されました。要望は以下の通りです。
第1 視覚障害者が安心して歩ける街づくり
(1) 点字ブロック、音響式信号機の設置などの歩行環境改善
1.繋がっている点字ブロック(誘導ブロック)をアゼリア地下街に整備してほしい。現在アゼリアには点在する点字ブロックがあるが、繋がっていないので、視覚障碍者にとって方向が取りにくくて歩きにくい。視覚障害者が自分で進む方向と安全を確認できるよう繋がっている誘導ブロックをJR川崎駅方面、京浜急行駅方面、市役所方面の出口に設置してほしい。
2.川崎区追分の5車線のスクランブル交差点に、エスコートゾーンを設置するか種類の音の
違う音響信号を設置してほしい。
3.川崎区浅田 3 丁目のバス停前の信号に、音響信号か押しボタン式信号(音声で知らせる信号)を設置してほしい。
4.武蔵小杉駅から中原区役所へ向かう途中にある信号機がある交差点に音声付き信号機を設置してほしい。
5.宮前区清水台交差点に音響式信号機とエスコートゾーンを設置してほしい。
6.宮前区平2丁目交差点に音響式信号機とエスコートゾーンを設置してほしい。
7.新城商店街、太陽幼稚園前交差点に音声信号機を設置してほしい。
8.多摩区菅6丁目5-2「味の民芸」そばの横断歩道に音声付き信号機を設置してほしい。
9.多摩区菅北浦4-11-8に音声式信号機を設置してほしい。
10.点字ブロックを多摩区菅 4-フ-1、ローソン側の信号の辺りに設置してほしい
11.武蔵新城駅西友方面から、駅改札口までの点字ブロックを設置してほしい
12.視覚障害者の安全な歩行のための交通信号システムの充実
(2)市道端における警告点字ブロックの計画的な設置
市内の信号機のついていない横断歩道と、段差の低い歩道の端に、警告点字ブロックの敷設
を計画的に進めてください。
(3)エスコートゾーン、横断歩道の設置
1.高津区役所前交差点にエスコートゾーンを設置してほしい
2.溝の口駅、東急ストア、ケンタッキー前交差点にエスコートゾーンを設置してほしい。
3.マルエツ溝の口店前交差点にエスコートゾーンを設置してほしい
4.尻手黒川線の末吉橋(すえよしばし)とロクゴウの間にあるコンビニ・ローソンと向かい側の商業施設のクロスガーデンについて、横断歩道を設けてほしい。
(4)鉄道駅のホームドア設置の推進
1.JR南武線のホームドアの設置
令和5年にはJR南武線川崎駅、JR南武線登戸駅、武蔵中原駅、武蔵新城駅に整備が進んで
いるので、他の駅も含め、引き続き早期整備を進めてほしい。
2.八丁畷駅のホームドアの設置
京浜急行線及びJR線の八丁畷駅は視覚障害者の利用施設の最寄り駅であり、視覚障害者の
利用が多いので、安全対策として優先して整備してほしい。
3.田園都市線宮前平駅のホームドアの改善
(5)視覚障害者のための鉄道の踏切の安全対策の推進
特定道路等の経路上にある踏切道での安全対策を令和4年6月に改訂された国のガイドラインをうけて積極的に進めてほしい。
(6)バスの停車時の乗降口操作の改善
バスの停車時に乗降口を低くできるバスでもその操作をせずに高くしたままのバスがある。
視覚障害者や高齢者にはバスの床と道路までの差が大きいと危険であり、各バス会社に停車時の乗降口を低くするよう周知徹底してほしい。
(7)公共施設のバリアフリー
1.川崎区のハローワークの近くにある歩道橋のエレベーターに誘導用のチャイムをつけてほしい。
2.建て替えが予定されている、南部身体障碍者福祉会館について
①現在と同じ場所に、現在と同様の障害者福祉施設として、建設してほしい。
②集会室を今より大きく(50~60人収容できる大きさ)にしてほしい。
③新しくできる施設には、Wi-Fiを設置してほしい。
第2 視覚障害者の日常生活用具の給付の充実
(1)視覚障害者用日常生活用具の基準額の見直し
(2)給付品目の見直し
(3)給付されている機器との重複機能を理由とする申請制限の撤廃。
(4)視覚障害者用読書器への概念の変更。
(5)日常生活用具の給付における家族条件の撤廃
第3 高齢視覚障害者のよりよい生活の場の確保
(1)施設入所者の生活の質の保障
1.施設に入居している視覚障害者にも、同行援護が利用できるようにしてほしい。
2.施設入所者の日常生活用具の給付制限を見直してほしい
(2)視覚障害者のための居住施設の整備
一人暮しの視覚障害者、一人暮しの高齢の視覚障害者が増加している中、安心して生活でき
る住まいが求められている。
1.視覚障害者が入居できるグループホームを作ってほしい
2.盲老人ホームの早期整備をしてほしい
(3)市内高齢者施設のサービス内容の充実
特別養護老人ホームなどの居住系施設において、広く視覚に障害があっても安心して入居でき、また、施設職員も安心して視覚障害者の入居生活を受け入れサポートできるように設備や職員の障害特性理解の研修など、広くサービス充実にむけた取り組みを誘導・支援してほしい。
第4 行政・地域サービスの充実
(1)視覚障害者の安心サボート(代読・代筆)の改善
(2)「ふれあいフリーパス」と「福祉タクシー券」の選択式による交付
(3)福祉バスとしてのマイクロバスの導入
(4)身体障害者補助犬の健康管理費支給制度の支給条件の改善
(5)5類感染症のワクチンの重度障害者の費用負担の軽減
(6)「眼球使用困難症候群」の患者への同行援護の適用など支援策の充実
(7)重度障害者給付金制度の見直しと復活
(8)視覚障害者のための高齢者等緊急通報システムの改善(バリアフリー端末の提供など)
(9)視覚障害のある者が安心して就労できる支援体制の充実
(10)視覚障害者情報アクセシビリティ支援事業への助成
(11) 視覚障害者がスマートホンにより入手できる、防災情報である「耳で聞くハザードマップ」を利用するため川崎市地域において「uni voice blind」のサイトの耳で聞くハザードマップの利用ができるように、市が利用契約をしてほしい。
市議団は、昨年、視覚障がい者のみなさんとアゼリア地下街の点字ブロックについて視察し、安全かつ快適な移動を支援するために連続性を保った誘導点字ブロックの設置に着手すべきと議会で質問し、市に要望しています。