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広がる住宅リフォーム助成制度~海老名市、相模原市を視察

PB16003011月16日、日本共産党川崎市議団は、今年度から住宅リフォーム助成制度(事業)をはじめた海老名市と相模原市を視察して、制度の内容や実績を調査しました。

海老名市は9月議会で助成事業の補正予算を組みましたが、受付を開始した10月17日~11月11日の間に413件の申請があり、いきなり予算額を超える事態となり、更なる予算補正が必要になるほど、市民から大きな反響が寄せられました。
海老名市の事業の特徴は、助成件数に上限を設けず、登録業者が施行する10万円以上のリフォーム工事の半額を12万円を限度に助成すること。受注できる業者は市内に本店・本社がある事業者に限定され、幅広く市内業者が受注できるよう、募集期毎に1業者10件までと制限を設けてています。事業者を対象に7回の説明会を開催して、223社(個人を含む)が登録しています。平均工事金額は50万円で、工事予定総額は2億円を超え、今後半年で3億円を超える工事がされると予想されています。「制度ができたのでリフォームする踏ん切りがついた」などの市民の声が寄せられているといいます。

PB160050相模原市は、市内の施工業者が行なう10万円以上のリフォーム工事に5万円を補助。23年度は年6回申請を募集し各期100件までとしています。これまで、第1期422件、第2期457件、第3期389件、第4期378件の応募があったため全て抽選に。抽選のため、特定の事業者に集中する事態にはなっていないといいます。
市は、いろいろな経済対策のひとつとして、住環境の向上、使いやすい制度、中小零細事業者に仕事がまわるやり方を検討して制度を設計。市費で全部をまかなうのは困難なので、きっかけづくりにと、政策的なインパクトもねらい、金額と補助方法を決めたといいます。実際「リフォームすると抽選で5万円もらえる」と営業に取り組む業者もいるといいます。
応募当選者の予定工事額は平均47万円。1~4期で1億9千万円の工事が発生、1年間で3億円近い工事がされることになります。第2期に応募した人のうち139件が第1期の抽選で漏れた人でした。応募者の3分の1が助成制度が掘り起こしたリフォーム需要とみることができると言います。


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