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肢体不自由児父母の会と懇談しました。

IMG_3385   日本共産党川崎市議団は7月9日、川崎市肢体不自由児者父母の会連合会(以下父母の会)と懇談しました。同会の石橋吉章会長から「地域で心豊かに暮らす共生社会の実現」とのスローガンで、2022年度川崎市予算編成に伴う要望書の内容が示されました。

(1) 特別支援学校等の卒業後は、障害特性(医療的ケアを含む)に配慮された社会生活の場を確保してください。

(2) 「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」に示された基本理念にもとづき、主体的に医療的ケア児及びその家族に対する支援を実施する責務を果たす施策を策定してください。

(3) 医療的ケア等を必要とする障害児者の生活環境の充実を図ってください。

・緊急預かり先が不足しています。

・短期入所施設が不足しています。

・市南部地域に地域生活を支える医療型療養施設が不足しています。

(4) 在宅で障害児者を介護する保護者等の負担軽減に有効なパワーアシストスーツ購入を助成する方法を検討してください。

(5) 障害児者が地域で医療を受けることができるよう地域医療の育成を図ってください。

(6) 看護師を複数配置している指定障害福祉サービス事業所等で欠員が生じた場合、障害福祉サービスの利用に支障をきたさぬよう支援してください。

(7) 新型コロナウイルス感染症は、ワクチンの有効性から長期的な対策が必要になります。引き続きワクチン接種時の無償化を図ってください。また、新たな感染症の発生や災害時において、障害児者とその家族が安全安心に生活できるよう医療体制の整備とともに衛生用品・材料等の不足時に対応できるよう関係機関と連携を図ってください。

(8) 障害児者の歯科治療の拠点である心身障害児(者)歯科治療事業を継続し、スペシャルニーズ歯科医の育成、環境整備を整えてください。

(9) 市南部地域の人口増への対応策として、市立田島特別支援学校、桜校及び県立中原養護学校が過大校とならないよう、150人規模の特別支援学校を川崎市南部地域に建設してください。

(10) 人工呼吸器、酸素吸入等を必要とする医療的ケア児が安心して学ぶことができるように、教育現場に常勤看護師等の配置をしてください。

父母の会からは特に(4)と(8)について、補足で話がありました。(4)《在宅で障害児者を介護する保護者等の負担軽減に有効なパワーアシストスーツ購入を助成する方法を検討してください》に関して「介護する人が先に倒れてしまっては大変、パワーアシストスーツがあると負担はかなり軽減される。しかし高価なため個人が簡単に購入できるものではないので、仕組みとして市の助成制度が不可欠。早く実現してほしい」と要望されました。

8)《障害児者の歯科治療の拠点である心身障害児(者)歯科治療事業を継続し、スペシャルニーズ歯科医の育成、環境整備を整えてください》に関して「現存する診療所がなくなる話が持ち上がるなど、今以上に治療を受けれる場所が減ってしまうと、障害を持った児童は慣れ親しんだ場所から移されるのは不安になってしまう。専門医の育成をはじめ、安心して治療を受けれるような環境づくりをしてほしい」と話されました。

 市議団は「市からは障害児者への支援を、個人任せにするような回答ばかり出されている。行政としてどのような支援ができるか、引き続き市に要求していく」と話しました。


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