「2016年度川崎市予算要望書」を福田市長に提出 ~中学校給食、待機児ゼロ、子どもの貧困などで懇談~
11月27日、2016年度川崎市予算に対する要望書を福田紀彦川崎市長に提出し、懇談しました。要望書は、子育て支援、教育、高齢者や障害者福祉、雇用、防災、公害・環境、文化・スポーツ、女性、青年、平和、大規模事業の問題など15章までの要望書本文と、7行政区の区民要望書で構成されています。
市古てるみ団長は、「市民団体との懇談などを重ねて要望書をまとめてきました。来年度の予算で生かしてほしい。私たちは市民要望で一致できるものについては、その実現にむけて市長とともに力を合わせたいと思っています」と述べ、中学校給食について、「関係者、保護者のみなさんの20年来の強い願いでしたから基本的に喜んでいます。ただ、自校調理方式をもう少し増やしてほしいという思いはありますが、現在の方向(センター方式)で動き始めた以上、学校現場の負担をできるだけ小さくして、生徒たちに安心で安全、おいしい給食が実施できるよう、学校現場の声をしっかり聞いてスムーズに始められるよう、市長が頑張ってほしい」と伝えました。
福田市長は、「共産党さんも行かれた千葉市の給食を視察してきました。オペレーション部分を心配されていると思いますが、私もトラブルなく、やっていきたいと思っています。ご指摘を頂ければ改善していきたい」と述べました。
保育園の整備についても要望し、「待機児解消のために努力されていると思いますが、待機児童のカウントについての考え方も見直してほしい。親の願いは園庭もある認可保育園です。『待機児ゼロ』と言っていますが、『隠れ待機児童』と言われている子どもたちを待機児としてカウントして実質的なゼロをめざして整備してほしい」と伝えたのに対し、福田市長は、「待機児童については国基準で考えてやってきましたが、国の枠だけでは入らない人がいることも分かっています。ひきつづき取り組んでいきたい」と述べました。
子どもの貧困対策について、共産党市議団が川崎市子ども夢パークやフードバンクかわさきを視察したことに触れ、「子どもの居場所づくりや、みんなで食事を作って食べるとか、こうした市内のNPOの活動も参考にし、自治体で出来ることをやってほしい。南部にもぜひ、夢パークのような居場所をつくってほしい」と要望。
福田市長は、「貧困問題は由々しき事態と思っており、ここに光をあてていくことが大事。場づくりは大事だと思っています。ホッとできるところをつくる。そのような取り組みをしている方々と連携していくことが大事だと思っています」と述べました。
高齢者問題については「貯金があっても介護や病気でお金がかかりすぎ、生活は大変です。特養ホームの待機者は政令市でワースト1位に近い。幸区の老人ホームのような事件も起きたので、市が特養ホーム増設に力を入れてほしい」と求めました。