宮城県石巻市などの被災地を視察
日本共産党川崎市議団は、川崎市の防災対策を考えていく上で東日本大震災の被害の状況を把握することを目的に、市古議員、大庭議員が宮城県石巻市などの現地を視察しました。
日本共産党宮城県委員会を訪問し県委員長から被災状況や支援状況などをうかがいました。党神奈川県委員会が支援のベースとしている震災支援ボランティアセンターも訪問し、被害状況、支援を必要としている市民の状況を伺いました。復興に忙殺されている行政に負担をかけないため独自ルートで行なったものです。
石巻市は、市区町村別にみると、津波による浸水範囲が約73平方キロメートルと突出しており、東松島市、南相馬市(福島県)などの2倍の面積になっています。また浸水地の3分の1(約27平方キロメートル)が建物用地や港湾地区、幹線交通用地などになっている点も突出しています。こうした点が石巻市の復興をより困難にしているといいます。宮城県に集まった義援金がまだ被災者に配分されておらず、避難所ではなされた食料などの支援が仮設住宅に入居すると受けられなくなることも解決が求められているといいます。
石巻市では、高台にある日和山公園からは広範囲に被災した市街地がみてとれ、その様子は「川崎大空襲」後の焼け野原となった川崎の市街地を写した写真を思い起こさせるものでした。商店街があったところでは、営業を再開している店は数える程しか無く、多くは被災したままの姿で、2階だけでなんとか生活している方々もいました。住民の方々やボランティアの人々、工事車両などが復興にむけ活動していました。1,700社以上が津波または浸水によって被害を受け、正社員だけでも18,000人が影響を受けたと伺いました。非正規で働いていた人々含めればさらに影響が広がっています。
東松島市や松島町には観光地がありますが、津波で店舗等が被災して開店できていません。また観光客もまばらで営業が成り立っていないと思われるような状況でした。