「神奈川・横浜の夜間中学を考える会」と懇談しました。
7月9日(火)に日本共産党川崎市会議員団は「神奈川・横浜の夜間中学を考える会」の方々と懇談し、要望等を伺いました。同会からは4名の方が参加されました。
要望事項は以下の通りです。
1. 川崎市には義務教育未修了者や義務教育を十分に受けることができなかったなどの、夜間中学校での学び直しを必要とされる方が少なくとも4千人を超える方々がおられ、また不登校の中学生が少なくとも1,600人を超える方々がおられます。こうした状況 にしっかりと対応できる態勢をどのように築きあげるのかという、その目標と計画を立てていただけますようお願いいたします。
2. 川崎市の次期「教育振興基本計画 かわさき教育プラン」に、要望1に記しました、川崎市では少なくとも4千人を超える方々が夜間中学での学びを必要としておられ、さらに不登校の中学生が少なくとも1600人おられ、夜間中学での学び直しを必要とさる方がさらに増える可能性がある状況にしっかりと対応できる態勢をいつまでに、どのように築きあげるのかという目標と計画を明記してください。
3. 中学校夜間学級を統一的に担当する部署を設置してください。
4. 川崎市として、夜間中学での学びを必要とする人々のニーズに応え、夜間中学の複数校化を実現するために市内の義務教育未修了者や、義務教育を十分に受けることのできなかった方々、および西中原中学校夜間学級の生徒の通学実態調査を実施してください。
5. 義務教育未修了者が、他の自治体の在住・在勤者であっても西中原中学校夜間学級への入学を認めてください。
6. 西中原中学校夜間学級要項第4項の「入学の許可」の(4)「就学に支障のないもの」という入学要件は削除してください。
7. 西中原中学校夜間学級要項第6項の「在籍の取り消し」と「再入学は認めない」という文言を削除してください。
8. (1)夜間中学の一層の周知のために映画「こんばんはⅡ」の上映会を行うなどの、PRを充実させるとともに、定期的な学級公開を実施してください。なおポスターに関しては、コンビニへの貼り出しをお願いするなどの努力もお願いいたします。
(2)また、西中原中学校夜間学級のPRに関しまして「西中原中学校にはエレベーターが設置されているため、校内の上下階の移動に不安がある方には、その心配はありません」とのPRをしていただけますよう、お願いいたします。
9. 不登校の延長などによる「ひきこもり」と呼ばれる人たち、および外国籍で実質、義務教育未修了である人たちの学び直しを保障する場としての夜間中学の役割を一層重視し、関係各方面への積極的な周知を行ってください。
懇談では「昨年度に引き続き要望事項の6.の誰にでも教育を受ける権利が保障されている。この観点からも【就学に支障のないもの】という文言は絶対に削除すべき。川崎市はヘイトスピーチを規正する条例ができるなど、人権の分野で先進的。それならば教育を受ける権利が保障されるよう、力を入れてほしい」などの意見が出されました。
市議団では、夜間中学での学び直しを必要とされる方たちに対し、どのような目標と計画を立てるのか等、引き続き市に求めていきます。