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あやめ会(川崎市精神保健福祉家族会連合)と懇談しました。

 7月13日 日本あやめ会713-2共産党川崎市議会議員団は、川崎市精神保健福祉家族会連合会 あやめ会と懇談しました。同会から5名の方が参加されました。

同会からの要望は以下の通りです。

① 精神障がい者を抱える家族等への総合的な支援の充実

医療を中断して自宅にひきこもっている方への訪問相談。「8050」世帯や「9060」世帯の増加に対して家族丸ごとの支援体制の構築。家族の一時的な避難所・休息場所の整備。

② 川崎市独自の経済的負担軽減の推進

重度障がい者医療費助成制度は、精神障がい者の場合とくに障がい度と実情があっていない。助成される人の割合が低いので、もっと適用を拡大。

③ 精神医療体制の拡充

患者の状況にあった医療形態が選択できるよう、通院医療を基盤として、訪問型やオンライン診療など、日本にあったものを開発・構築。精神障がい者特定健診など、副作用を早期発見するための検査を実施。身体疾患併発時の受け入れ態勢の充実。精神科救急医療体制の拡充と広報・周知の充実。

④ グループホームに関する運営費補助金の再構築及び是正

⑤ 精神保健福祉施策の充実。就労支援及び職場定着支援、多様な雇用形態の開発。ピアサポーターの養成、活動領域の拡大。

⑥ 「こころの病気」教育を実施し、精神障がい・精神疾患に関する啓蒙・啓発活動の推進

⑦ 住居確保に向けた多様な支援の充実

⑧ 福祉サービス施設における精神障がい専門職配置の充実

⑨ 家族会活動への支援の継続・充実・増額

はじめに、20年来、子どもに精神障がいがあると口外できずにいるという親御さんからお話がありました。「世の中に、こんなに難しい病気があったのかと思うくらい、辛くて苦しい。社会に理解されていないと差別につながる。精神障害があると話しても、社会は受け入れ方がわからない。だから家族が孤独になってしまう。」と、切実なお気持ちを伺いました。

「精神疾患の当事者を抱える家族のつどい」を開くと、当事者が医療中断してひきこもったまま、親が80代90代になってどうしようと相談にいらっしゃる方ばかり。もっと早い段階で救済できる方法はないものか。家族会は社会資源の一つであり、健康相談、家族学習会、交流研修会など、行政が全面的に支援してほしい。地域活動支援センターもグループホームも運営が厳しい。10数年据え置かれている補助金を増額してほしい。運営費補助金を増額してもらい、職員の報酬を上げていきたい。など、お話をいただきました。市議団は、要望の実現のために、引き続き取り組んでいきたいと述べました。


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