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2021年に行った放射線量調査の結果について
2021年3月11日
日本共産党川崎市議会議員団
1. 日本共産党川崎市議会議員団は2011年6月から7行政区の議員が責任者として毎年2~3月にかけて放射線測定を行い、その他にも随時測定を行ってきた。今年も2月5日から3月7日まで、11人の市議会議員を責任者として63カ所の公園等で139カ所の空間線量を測定した。そのうち2011年と同一箇所で測定し、比較可能な測定箇所が90箇所あった(この90箇所の2011年から現在までの放射線量の推移を下グラフにて示した)。
2. 比較可能な90箇所について、同一箇所で測定したもっとも古い測定値と比較したところ、すべての箇所で線量が低減していた。
3. セシウム134、セシウム137の半減期をみると、2011年6月末から今回の2021年2月までの間に、放射線量は当初の39.2%程度に低減すると考えられる[i]。上記「1」と同様に比較可能な箇所の測定値をみると、放射線量は当初の44.2%(昨年より4.7ポイント減)であり、半減期より高いものの低減傾向を続けている。
4. 以上のことから、放射線量は引き続き減少傾向にあると言える。
以上
[i] 放射性物質の半減期(Cs134=2.0648年、Cs137=30.17年)から考えると、セシウム134・セシウム137の放射線量は、最初に放射線測定を行った2011年6月末から、今回測定を行った2021年2月時点の間に、【セシウム134】は3.6%に【セシウム137】は74.9%となることが見込まれ、両者を合算すると2011年当初の39.2%程度に放射線量が低減することが予測される。