神奈川・横浜の夜間中学を考える会と懇談しました
7月29日、市議団は「神奈川・横浜の夜間中学を考える会」と懇談しました。同会は、横浜、川崎、神奈川県内の夜間中学の灯を守り育て、発展させていくとともに、広く教育のあり方を考え、交流を深めている会です。川崎市議団との懇談は今回が初めてで、会から4名の方が参加されました。要望は以下の通りです。
2016年12月義務教育機会確保法の制定以来、全国各地で新たな夜間中学の設置の動きが出てきている。神奈川県でも、2017年12月から翌1月にかけて、川崎市と横浜市を除く県内全域での夜間中学のニーズ調査が行われ、160人にのぼる入学希望の回答があった。相模原市ではこれをきっかけに夜間中学開設の方向性が示された。川崎市としても、これまでの義務教育を実質的に保障するための優れたとりくみをより拡充してほしい。
1. 学校教育部指導課を中学校夜間学級における教育を統一的に担当する部署としてしっかり位置づけてください。
2. 川崎市として、市内の義務教育未修了者(形式卒業者を含む)の実態調査および西中原中学校夜間学級生徒の通学調査を実施し、夜間中学の複数校化を実現してください。
3. 夜間中学の一層の周知のために映画「こんばんはⅡ」の上映会を行うなど、PRを充実するとともに、定期的な学級公開を実施してください。
4. 不登校などによるひきこもりの方々の学び直しの場としての中学校夜間学級の役割を一層重視し、関係各方面への積極的な周知を行ってください。
5. 西中原中学校夜間学級要綱に関して以下の2点を変更してください。
1) 第4項の「入学の許可」の(4)「就学に支障のない者」という入学要件は削除してください。
2) 第6項の「在籍の取り消し」と「再入学は認めない」という文言を削除してください。
6. 義務教育未修了者が県内の他の市町村に在住者であっても入学を認めてください
市議団からは、様々な条件を抱え、年齢、国籍も違う方たちの「学びたい」という気持ちを大切にし、義務教育が受けられるように今後も要望を議会で取り上げていきたいと述べました。