2016年2月に行った放射線量調査の結果について…市議団がコメントを発表
日本共産党川崎市議会議員団は、2016年2月3日から24日にかけて11人の全議員を責任者として83箇所の公園等で183箇所の空間線量を測定しました。
その結果をまとめて3月11日に日本共産党川崎市議団が以下のコメントを発表しました。
2016年2月に行った放射線量調査の結果について
2016年3月11日
日本共産党川崎市議会議員団
・ 日本共産党川崎市議会議員団は2011年6月から7行政区の議員が責任者として毎年2~3月の測定を行い、その他にも随時測定を行ってきた。今年も2月3日から2月24日まで、11人の全議員を責任者として83箇所の公園等で183箇所の空間線量を測定した。そのうち2011年中と同一箇所で測定し、比較可能な測定箇所が85箇所あった。
・ 比較可能な85箇所について、同一箇所で測定したもっとも古い測定値と比較したところ、線量が低減したのは75箇所(88.2%)、増加したのは10箇所(11.8%)あった。雨上がりの日に測定した箇所で、放射線量が相対的に高くなる傾向があった。
・ セシウム134、セシウム137の半減期(Cs134=2.0648年、Cs137=30.17年)をみると、2011年6月末から今回の2016年2月までの間に、放射線量は当初の55.4%程度に低減すると考えられる[i]。上記のように測定値を比較したところ、放射線量は当初の61.3%ほどであり、半減期よりもやや高いものの低減傾向を続けている。
・ 以上のことから、全体として放射線量は減少傾向にあると言えるが、増加している箇所もあるため、引き続き放射線量の観察が必要であり、特にこどもにかかわる施設や通学路・公園などについては注視していくことが必要である。
[i] 放射性物質の半減期から考えると、2011年6月23日のセシウム134・セシウム137の放射線量をそれぞれ50とし、合計100とした場合に、今回測定を行った2016年2月中旬時点の線量は【10.5+44.9=55.4】となり、放射線量は2011年当初の55.4%に低減することが予測される。
以上
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3月13日『原発ゼロへのカウントダウン』での展示物
3月13日に中原平和公園でひらかれた『原発ゼロへのカウントダウン』集会の展示ブースに、この測定結果の分析資料(グラフ等)を出展しました。資料は以下のとおりです。
放射線半減期と測定値の比較グラフ
(グラフの説明と全市)
(川崎区・佐野・片柳)
(幸区・渡辺/中原区・大庭)
(中原区・市古/高津区・石田・宗田)
(宮前区・石川/多摩区・斉藤)
(多摩区・井口/麻生区・勝又)