福祉暮らし密着予算を求めて市古映美市議団長~3月4日
新市長になって初めての予算議会(第1回定例会)が2月18日〜3月24日の日程で開かれます。
日本共産党を代表して市古映美党市議団長(中原区)が3月4日(火)に質問を行います。
予算審査特別委員会は3月10日(月)から13日(木)に、討論・採決は24日(月)におこなわれます。
当初の提案議案は54件(条例17件、事件13件、予算19件、補正予算5件、報告1件)で、追加で人事案件等に関する議案が予定されています。
予算案は、一般会計と13件の特別会計、5件の事業会計が提案されています。
一般会計予算(6,171億円)は大企業の業績が伸び消費税が増税されることなどから市税収入が増え、市債発行も増額する事などから前年比3.1%伸びます。
保育所の待機児童解消策で、認可保育所を22カ所整備して1,540人を受け入れ、川崎認定保育所で900人受け入れを増やし保育料補助額を増額するなど評価できる部分はありますが、実態からみて2015年4月に待機児童ゼロ実現にはさらなる取り組みが必要とおもわれます。中学校給食は2016年度の全校導入を目指す頭出し予算がつきましたが、具体策はこれからです。「就学援助」の支給項目に中学校の部活動の経費が初めて追加されました。
しかし、耐震補強が必要な木造住宅がまだ2万戸も残っているのに木造住宅耐震対策事業は減額され、市長が公約した小学校6年生までの医療費補助や、少人数学級の拡充は無く、特養ホームの予算は3カ所の整備のみです。一方で川崎港の輸出用自動車立体駐車場整備の調査・設計やコンテナ1号岸壁の延伸設計など、巨額の開発予算が計上されています。
提案されている条例案には、市職員、上下水道局企業職員の定数を削減する条例案(議案第1号)、中部リハビリテーションセンターを新設(井田3丁目)し指定管理と利用料金制を導入する条例案(議案第8号)、富士見公園の再整備に関連して、川崎市スポーツ・文化総合センターを設置する条例案(議案第5号)、これをBTO(注)方式で施設整備し(議案第25号)指定管理者に指定するする条例案(議案第26号)、富士見公園の水泳プールを廃止する条例案(議案第11号)、川崎競輪場メインスタンド耐震補強その他工事請負契約案(議案第20号)などが提案されています。
非正規労働者が増え続け、消費税増税による景気の下ぶれや増税価格を転嫁できない中小企業が増える事が予想されるなかで、年金の減額・高齢者医療費が値上げなどがすすめられようとしています。日本共産党は、不要不急の大規模開発を中止し予算を福祉暮し密着型に切り替える事を求めて論戦します。
(注)BTO方式〜PFIの事業方式の一つで、民間事業者が自らの資金で対象施設を建設し(Build)、完成後すぐに公共に所有権を移転するが(Transfer)、維持運営は民間で行う(Operate)形式のこと。本議案の場合、株式会社アクサス川崎が、建設した後、2028年度末まで(約15年間)、総額181億円で維持管理する内容。