2月7日、神戸市の「医療産業都市」を視察
「神戸医療産業都市」を視察
日本共産党川崎市議団は2月7日、神戸市の「医療産業都市」を視察しました。
「医療産業都市」は、神戸市三宮沖の埋め立て地のポートアイランド(第2期)に、先端医療振興財団を中核に、理化学研究所の発生・再生科学総合センターや、神戸バイオメディカル創造センター、臨床情報センター、神戸市立中央市民病院、スーパーコンピュータ「京」ほか、200超の研究機関と企業が集積してバイオメディカルクラスターを形成、新しい医療技術を開発しようとするものです。
先端医療振興財団は、先端医療センター(基礎から臨床への橋渡し研究機能を担う中核施設)、臨床研究情報センター(橋渡し研究を支援推進する情報拠点)、クラスター推進センター(クラスター形成を円滑に進めるため関連企業へソフト支援をおこなう)の部門で構成。中核となる先端医療センターの病院は、標準治療では対応困難な病気を克服するための先端医療の提供。同研究開発部門は、虚血性疾患治療のための血管再生の研究、口腔粘膜を用いた角膜再生治療等、新しい医療の実現を目指した研究を推進しています。
当時、兵庫県医師会は、先端医療センターがフェーズⅠ治験に踏み込むことや、先端医療センターを中心として中央市民病院までも移築してその周辺に「高度専門病院群」をつくる「メディカルクラスター構想」に反対を表明しています。
川崎市は、グローバル企業による革新的医薬品・医療機器の開発・製造と健康関連産業の創出を目標に、殿町地域等に「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」を申請。実験動物中央研究所の誘致や産学公民連携研究センターの整備のために23億円をかけて土地を購入しただけでなく、施設の誘致・整備のためのさらなる土地の購入を否定していません。
追記2012年2月
川崎市は国立医薬品食品衛生研究所誘致のために市費30億円をかけて土地を購入する議案を提出しました。