ぜんそくに環境基準を 共産党市議団と公害病患者会が懇談
2007,12,20, Thursday
日本共産党の川崎市議団(竹間幸一団長)と、畑野君枝元参院議員は12月20日、「川崎公害病患者と家族の会」と懇談し、ぜんそく患者への医療費助成制度の充実や、ぜんそくの原因となる微小粒子(PM2・5)の環境基準設置を市と国に求めることを話し合いました。
「患者の会」の代表は、1月から市内全域ですべての年齢を対象にした成人ぜんそく患者の医療助成を川崎市が実施し、多くの市民から歓迎されていることを紹介、市議会での奮闘に感謝をのべました。
代表は、成人ぜんそく患者医療費助成制度での患者1割負担の撤廃や助成対象疾病の拡大、東京都と同じように汚染者である国・自動車メーカーが財源支出して患者負担のない制度へと充実することを求める請願署名への協力を訴えました。
肺の奥深く侵入するPM2・5とぜんそく発症との因果関係がWHO(世界保健機関)や米国で立証され、環境基準値を設定し規制を強化していることを紹介、日本ではPM2・5を規制する環境基準がなく放置されており、川崎市全域でぜんそく患者が拡大、一般測定局(川崎区田島)でのPM2・5の測定値がWHOや米国の基準値の2倍だと指摘しました。
竹間幸一団長は「署名内容の実現のために全力をつくします」と述べ、はたの氏は「国にPM2・5の環境基準をつくらせたい」と語りました。
議員団からは、竹間団長の他、佐野仁昭、石田和子、石川建二、大庭裕子、勝又光江の各市議も参加しました。