憲法9条をまもれ 各地で「9条の会」が講演会(2007.5.13)
2007,05,14, Monday
5月13日、てくの川崎では「たかつ9条の会」が、「憲法60年、今なぜ改憲を急ぐのか」と題した講演会を、司法試験の受験生を指導する「伊藤塾」の塾長・伊藤真氏を招いて開きました。
伊藤氏は、マスコミのアンケートでは憲法改正に賛成か反対かなど抽象的な設問で、賛成が若干多くなっているが、9条改憲など、具体的な設問を立てるべきだと述べました。さらに、自民党の改憲案は国民主権から国家主権に戻すものだと告発。「外国から攻めてきたら…」という人がいるが、軍隊は国を守るものであって、国民を守るものではないという常識をまず知らせる必要があると述べ、憲法改正論の問題点を指摘しました。
住吉・今井9条の会
中原区の「住吉・今井9条の会」は12日夜、川崎市平和館で「憲法9条施行60周年を祝うつどい」を開きました。
同会世話人の新垣茂子さんが憲法前文を朗読、ペロ中島さんがギターと唄で参加者を楽しませました。
同会呼びかけ人でカトリック中原教会、溝口教会、鹿島田教会の担当司祭である古川勉神父は「力トリック教会の教義は積極的に平和をつくることを求めている」「自民党草案の第20条は国家神道につながるもので、これには教会は反対で一致している」と述べ、「平和は人類究極の課題。平和を妨げるものを見極め、あきらめずとりくもう」と話しました。
玉川9条の会
「玉川(ぎょくせん)9条の会」は5月12日、市立橘高校で第8回「憲法わくわく塾」を開催し、「自衛隊が『軍隊』になるとき~その実像と憲法9条」と題して山田朗明治大学教授が講演しました。
山田氏は、日本の軍事力の実態を詳しく紹介、米軍再編は同盟軍の再編だとして、自衛隊を大きく変質させる弾道ミサイル防衛授構想(BMD)の問題点を指摘。中国や北朝鮮の「軍事的脅威論」を事実で検証しました。自衛隊に様々な制約を加えてきた憲法9条の役割を語り、日本がアジアの軍縮をリードするためにも憲法9条の重要性が高まっていると述べました。