「教員不足解消を求める緊急申し入れ」を行いました。
日本共産党市議団は5月17日、小田嶋教育長に以下の申し入れを行いました。教育委員会の北川職員部長が対応しました。
川崎市教育委員会 教育長 小田嶋満 様
2024年5月17日
日本共産党川崎市議会議員団
団長 宗田 裕之
教員不足解消を求める緊急申し入れ
新年度に入り、4月5日時点の教員不足の状況は131.5人に上り、昨年度61.5人の2.1倍、危機的な状況となりました。
昨年度の教員不足の推移は、年度初めの61.5人の未充足から一度も改善することなく2月には過去最多の142.5人に上っており、今年度もさらに悪化することが懸念されます。学校現場において先生が足らない状況は、ただでさえ業務過多である先生達の更なる負担増、なにより子ども達の学ぶ権利が守られない重大な問題です。その認識にたち、以下早急な対策を要望します。
教員の確保について
・ 臨時任用・非常勤講師登録会の開催を増やすだけでは未充足の改善ができなかった昨年度の状況を鑑み、元教職員がいる施設、団体へ積極的にアプローチを行う。
・ 地域教育会議等で教員不足が発生している学校の状況を伝え、教職員免許を持っている住民に支援を要請する。
職場環境の改善について
・ 現在未充足が生じ、負担増となっている学校の教職員へ未充足が解消するまでの間、特殊勤務手当(川崎市職員の特殊勤務手当に関する条例19条臨時の手当を適用)を支給する。
・ 川崎の教育現場で働こうとする人を増やすため、教員志願者の奨学金返済免除や、定年後再雇用教員の待遇改善を行う。
・ 現場の声を聞き、無駄な業務の削減、長時間労働の是正を図る。
・ 教職員の賃上げを行う。
来年度の採用方針について
・ 非正規をはじめから活用する採用方針を改め、臨時任用・非常勤として 川崎の職場で働いている人の実績を評価し、正規教員として働いてもらうことをすすめ、欠員臨任を限りなくゼロに近づける取組みを行なう。