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ビジネスホテル建設への市の貸付けは違法」と提訴 かわさき市民オンブズマン
2007,11,22, Thursday
かわさき市民オンブズマン(篠原義仁代表幹事)は11月21日、川崎市まちづくり公社にビジネスホテルと消防署の建設資金として貸付けた7億3000万円は違法だとして、川崎市長を相手取り貸付金の返還などを求める訴訟を横浜地裁におこしました。
これは、資金の貸付けは無効だとして、同オンブズマンが出した住民監査請求が不調に終わったことを受けたものです。川崎市は同公社に対し、市債を発行し06年度7億3000万円を貸付け、07年度さらに20億7000万円を貸付ける計画です。
王禅寺山林の取得は行政の戯量権超えて違法
また、同オンブズマンは11月22日、麻生区王禅寺の山林を市が土地開発公社から10億円で再取得したことについて、隣接地を参考にした路線価4000~8000万円や、市の依頼により行なった鑑定評価1億6000万円と比較しても過大に高額であり、行政の裁量権の範囲を超えて違法だとして、これにより市が被った損害金を、市長と関係職員が賠償することを求める住民監査請季行ないました。
請求は、南伊豆保養所用地買受差止住民訴訟判決が、自治体は最小の費用で最大の効果を上げることが法で定められ、裁量権の逸脱・濫用は違法であり、議会の議決もそれを直ちに違法でないとする理由にはならず、また先行所得した公社に損害が生じることの一事で公社購入価格による取得が正当化されるわけでない、としていることも指摘しています。