川崎市が「保育緊急5カ年計画」を発表 認可保育所2,300人増など、市民運動が大きな力に
2007,08,29, Wednesday
川崎市は7月25日、2012年度当初までに公的保育の定員枠を延べ約2,600人分増やす「保育緊急15か年計画」(実施期間07年度?11年度)を発表しました。(主な内容は別表)
認可保育所の受け入れ枠は、新規の15ヵ所新築で2,280人、当面の公立保育園民営化に伴う新増築で185人、認定保育園の認可化で90人その他を合わせて1,915人、さらに新規事業として、定員30人の小規模認可保育所(対象1歳児?就学前)13ヵ所整備などで延べ約2,300人増を見込んでいます。
認可外では、新規事業として、駅周辺への「かわさき保育室」(1歳児?3歳児対象、定員30人程度)整備や、商店街の空き店舗を活用した保育施設(1歳児?3歳児対象、定員20人程度)整備、企業内保育施設への助成やマンション内居住者用保育施設への助成制度を09年度までに創設するとしています。同時に、09年度から2012年度当初にかけて毎年5ヵ所ずつ公立保育園を民営化するとし、2010年度以降の対象保育園は民営化の1年半前に公表するとしています。
別表 「保育緊急5か年計画」の主な内容
認可保育所の受け入れ枠増2,305人
●認可保育所の新築、認定保育園の認可化等20ヵ所…1,915人(川崎区6、幸区2、中原区6、高津区3、多摩区1、麻生区2)
内容 新規の認可保育所新築15ヵ所1,380人、公立保育園民営化に伴う新増築による定員増185人(新築4ヵ所で100人、増築3ヵ所で85人)、認定保育園の認可化=1ヵ所90人(多摩区)、その他260人増(公立保育園の民営化で215人、定員超え受入増で45人を予定)
●小規模認可保育所の整備(新規事業)13ヵ所…1,390人
駅周辺に1歳児?就学前児童対象の定員30人の認可保育所を設置。20時までの延長保育を実施。
認可外保育所の受け入れ枠増290人
●かわさき保育室の整備(新規事業)19ヵ所…470人
駅周辺に1歳児?3歳児対象の定員30人程度の認可外保育施設を整備。20時までの延長保育、一時保育を実施。
●家庭保育福祉員(保育ママ)の受け入れ枠拡大…40人
●商店街店舗活用保育施設の整備(新規事業)4ヵ所…80人
駅周辺地域の商店街店舗を活用して1歳児?3歳児対象の定員20人程度の認可外保育施設を設置、20時までの延長保育、一時保育を実施。
●企業内保育施設への助成(新規事業)3ヵ所…100人
市が保育施設運営負担を軽減。09年度の1ヶ所開所にむけて制度創設。
●マンション内居住者用保育施設への助成(新規事業)5ヵ所…100人
08年度以降、300戸以上のマンション建物内に保育施設の整備を誘導し、管理組合等と自治体が共同で展開する。09年度に2ヵ所開所に向けて制度を創設。
(認可外の定員減)
◎認定保育園事業は、認可化及びかわさき保育室への移行により事業縮小…160人減
◎おなかま保育室は、施設数の見直し及びかわさき保育室への移行により事業縮小…340人減
公立保育園の民営化推進 08年度~2012年度の5年間で延べ22ヵ所
社会福祉法人等の建替えによる新設や増設、指定管理者制度等の手法で定員増を図りながら推進。08年度2ヵ所(日進町、高津)、09年度(京町、戸手、南平間、宮前平、白鳥〉、2012年度当初まで各年度5ヵ所の民営化をはかる。