自民歴史的大敗 自民政治に決別、新しい政治の探求はじまる 7.29参院選挙
2007,08,02, Thursday
参議院選挙の結果を全体的に見ると、自民党が改選議席を27減らし、公明党も4人の現職を落選させるなど、安倍内閣、自民・公明与党にきわめてきびしい審判が下されたことがきわだった特徴です。これは有権者が、自民・公明の枠組みでは日本の前途はないと、判断した結果といえます。
(写真/横浜駅西口で7,000人の聴衆に訴える共産党の志位和夫委員長(中央)とはたの君枝・谷川智行候補(7月13日))
貧困と格差拡大、侵略戦争正当化の根本に批判
首相や閣僚の個々の失敗や不祥事、年金対応ミスにとどまらず、安倍内閣の10ヶ月が、内政では貧困と格差の拡大、外交では過去の侵略戦争の正当化をはじめとする自分たちの一方的主張の外交的押し付けなど、悪政を加速させてきたことにたいする国民の審判といえます。
憲法改悪を公約の第一に掲げた安倍内閣の挫折は「戦後レジームからの脱却」をめざす「靖国」派の反動的な野望への痛打となりました。
参院選挙の争点になった年金、庶民増税、貧困と格差の拡大、都市と地方の格差の拡大、「政治とカネ」、憲法改悪、消費税増税など、どの問題でも日本共産党のスクープや論議が自公政治の暴走を追い詰めるうえで、少なからぬ力を発揮しました。
新しい政治のなかみを探求する、新しい時代のはじまり
今回の選挙で国民は、もう自公政治の枠組みには日本の前途は任せられないという意思表示はしましたが、それにかわる新しい政治をどう切り開くのかについては、国民の選択が明らかになったわけではありません。新しい政治の中身を探求する、新しい時代がはじまったといえるでしょう。
(写真/「消費税増税ストップ」と横浜駅前で訴える比例・藤井みどり候補(中央))