大阪・関西万博への修学旅行に関する申し入れを行いました。
日本共産党川崎市議団の調査で、大阪・関西万博を修学旅行の行先とした市立中学校が7校あり、1322名の生徒が万博会場に入場することが明らかとなり、市議団は5月22日市教育委員会に申し入れと懇談を行いました。申し入れは以下の通りです。
川崎市教育長 落合隆様
2025年5月22日
日本共産党川崎市議会議員団
団長 宗田裕之
大阪・関西万博への修学旅行に関する申し入れ
私たちのここまでの調査で大阪・関西万博を修学旅行の行先とした市立中学校が7校あることが明らかとなりました。
開幕直前のテストラン最終日となった4月6日、大阪・関西万博会場内で爆発危険濃度となる5vol%を超えるメタンガスが検知され、一時来場者の立ち入りが規制されました。万博協会は昨年3月のメタンガスによる爆発事故から換気装置の設置等を行い、対策を講じてきたとしていますが、その対策が不十分であることが明らかとなっています。そもそも、労働安全衛生規則では検知された約3割の濃度である1.5vol%で労働者を退避させ、火器の使用が禁止されます。しかし会場となっている夢洲ではメタンガスが1日2万トン発生するとされているばかりか、ライターの持ち込みは可能で、付近ではキッチンカーも営業しており、危険と隣り合わせの状況下で万博が開催されている懸念はなんら払拭されていません。
通常の熱中症対策等とは異なり、メタンガス対策といった明らかに異色の対応を求められる万博への修学旅行は、子ども達を守るために万全の対策を市教委の責任で講ずるべきだったと考えますが、終始学校まかせの対応では不十分と指摘せざるを得ません。
改めて本市として生徒の安全第一を考え、以下の対応を要望いたします。
1、メタンガスの危険性について、各学校、教職員及び生徒、保護者に丁寧に 説明を行うこと。
2,メタンガスに対しての安全対策を学校任せではなく、市教委が責任を持って行うこと。
3,安全面での不安等で欠席を決めた生徒への学びを保障するとともに、キャンセル料の補填等、一切の不利益が生じないよう支援を行うこと。
以上