「差別的な脅迫に対し、『差別は許さない』との表明を求める要請」を市長に行いました。
2月18日、市議団は「差別的な脅迫に対し、『差別は許さない』との表明を求める要請」を市長に行い、市民文化局人権・男女共同参画室、井上室長が対応しました。要請書の内容は以下の通りです。
川崎市長 福田紀彦様
差別的な脅迫に対し、「差別は許さない」との表明を求める要請
2022年2月18日
日本共産党川崎市議会議員団
団長 宗田裕之
2月8日と13日にある同一の人物が、3本の包丁を手にした写真とともに「武装した」との旨の投稿と、川崎区桜本を明記して「抗争したい」などとする投稿を行いました。
この事態に対し、地域で多文化共生の取り組みを行ってきた方々から、「多くの人とつながり共生のコミュニティづくりと地域社会づくりに取り組んできた桜本を標的とした挑発と脅迫的発信は看過できない」として、市民に支援と協力を呼びかける声があがっています。
桜本地区で多文化共生の取り組みをすすめてきた方から、「戦後長年積み上げてきた共生の取り組みが、ヘイトスピーチでできなくなってしまい忸怩たる思いだ」との危惧の思いを伺いました。
包丁を手に「武装した」としたうえ在日コリアンの集住地域として知られる桜本地区を名指しして「抗争したい」などとした今回のSNSへの投稿は、生命に危害を加えることを扇動し告知するなどの「本邦外出身者への不当な差別的言動」を禁止した『川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例』に正面から挑戦するものであり、また、川崎市が長年積み上げた多文化共生の取り組みの成果を失わせかねないもので、許せるものではありません。
多文化共生の取組を進め条例を制定した市長が、名指しされた地域社会の痛みに寄り添い、「差別は許さない」と明確な立場を表明することを求めます。また当該のSNSへの投稿に対しても迅速に対処することを心から求めるものです。
以上