2021年度川崎市予算、共産党市議団が予算組み替えを提案
2021年度川崎市予算 一般会計は連続過去最大8208億円
不要不急の大規模事業をやめ、子育て・福祉・くらし・中小企業・防災優先の予算に
川崎市の新年度一般会計予算は8208億円で7年連続過去最大。市税収入は新型コロナの影響で前年度比180億円減の3454億円で8年ぶりの減収となりました。しかし、財政力指数は引き続き政令市トップです。新年度予算案に対して日本共産党は、財源を示して131億円規模の「予算組み替え」を提案しました。
同時に、小児医療費助成制度を一部負担金・所得制限なしで中学卒業まで、国民健康保険年額1世帯1万円減額と子どもの均等割免除の2つの条例提案、介護保険料の引き下げについて条例修正案提案を行いました。
不要不急の大規模事業(2021年度予算案分)
●川崎コンテナターミナル整備→約19.5億円
●臨海道路・東扇島水江町線整備→約72.9億円
●東扇島堀込部の埋め立て、土地整備費→約7億円
●減債基金(市のため込み金)→約2400億円など(2021年度未)
新型コロナ対策市民生活最優先に
【子育て・教育】
- 小児医療費(通院)を中学生まで無料化、所得制限、一部負担金を撤廃→約19億円
- 認可保育園の緊急増設(120人定員規模×10か所)→約18.7億円
- 私立幼稚園の入園料1人10万円補助
- 少人数学級(1クラス35人以下)を中学1年まで実現→約7.8億円
- 削られた就学援助費(小中学校)の復活(生活保護世帯への入学祝金、修学旅行支度金、眼鏡支給、社会見学費等) など
【中小企業】
- 中小・零細企業への固定費→約2億円(貸工場への家賃、 機械リース代等)補助
- 住宅リフォーム助成制度創設→約2億円
【新型コロナ対策】
- 高齢者入所施設等の従事者に対する新型コロナ感染症検査の実施(県と市で)
- 新型コロナ協力病院1カ所に1億円の支援金支給→約20億円
【高齢者・障がい者・社会保障】
- 特別養護老人ホームを緊急増設(5か所)→約4億円
- 特養ホーム、介護施設の人材確保への補助(1施設当たり500万円支給)
- 障がい者で低所得1、2の方の医療費の無料化
- 障がい者支援施設等運営費の市単独定率加算の復活→約3億円
- 介護保険料の据え置き (第7期基準額5,825円)→約19.5億円
- 国民健康保険料について1世帯年額1万円減額、19歳未満の子どもの均等割の免除→約28.7億円 など
【防災】
- 木造住宅の耐震補強工事への補助拡充
新年度予算で実現しました!
- 認可保育所受け入れ枠の拡大、395か所(30,460人)→416か所(31,840人)
- 全小中学校に、教職員事務支援員の配置
- 児童福祉司の増員(今年度5人、22年度までに27人)
- 小中学校での医療的ケアを必要とする児童生徒への支援
- 感染源対策費、治療およびPCR検査費用の公費負担分の増額
- 子ども発達・相談支援センターを開設2021年10月川崎区、幸区に1か所ずつ
- V被害者のシェルター増設
- 就職氷河期世代への正規雇用に向けた就業支援を促進
- 早期の就業を必要とする求職者に対する求人開拓員の体制強化
- 横須賀線小杉駅の下りホーム整備に関連した新規改札口設計
- 南武線小杉駅、小田急線登戸駅のホームドア設置
- 特別緑地保全の指定と整備