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川崎市子ども夢パークを視察

   5月25日、高津区にある「川崎市子ども夢パーク」を視察しました。市議団から、市古次郎、小堀祥子、石川建二、勝又光江議員が参加しましたトリミング2

  子ども夢パークは、「川崎市子どもの権利に関する条例」第27条に規定されている「子どもには、ありのままの自分でいること、休息して自分を取り戻すこと、自由に遊び、もしくは活動すること、または安心して人間関係をつくりあうことができる場所(以下、「居場所」という)が大切であることを考慮し、市は、居場所についての考え方の普及並びに居場所の確保及びその存続に努めるものとする。」を具現化するために作られ、「子どもの自由な発想で、遊び、学び、つくり続ける居場所」をモットーに2003年にオープン。利用者数は年間9万人超で、2018年に累計120万人を突破しました。

   夢パーク内にある「フリースペースえん」は、学校や家庭、地域のなかに居場所を見出せない子どもや、発達・知的・精神・身体などさまざまな障がいや非行などの背景を持つ子どもなど、若者たちの居場所です。認定NPO法人「フリースペースたまりば」が運営しています。「〈生きている〉ただそれだけで祝福される。そんな場をみんなでつくっていく」を基本理念にして活動しているそうです。

 「フリースペースたまりば」の理事長西野博之さんにお話をうかがいました。コロナ禍のもと、不登校に関わる相談が急増しているようです。不登校になる原因は、いじめや家庭の困窮、DV家庭で、母親が家出してしまうのを恐れて学校に行けない子であったり、さまざまなケースはあるが、体調不良による不登校は殆んどなく、学校にいけない理由は、子ども本人にも分からないことが多いトリミング1と言います。身体に反応が出ている時は、身体の声をききとるしかないと話され、子どもが自ら相談機関に行ったりしないため、周囲の大人が発見する必要があることや、親御さんへの支援の重要性を強調されました。

   また、コロナ禍のもとで夫婦喧嘩などの家庭内問題が深刻化すると、児童相談所に保護される子どもが増えたが、そんな必要がないような地域での取り組み、子どもたちが「生きてていい」と思えるような教育づくり・町おこしの抱負を話されました。

 

まだまだ道半ばと仰る西野さんの情熱に、ただただ感銘を受けました。


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