2014年2~3月 全市放射線量測定結果の報告
日本共産党川崎市議会議員団は、3月16日に行われた『原発ゼロへのカウントダウンinかわさき』に、2月から3月に市議団が行った放射線測定の結果を発表しました。
その要点は以下の通りです。
・日本共産党川崎市議会議員団は2014年2月3日から3月9日まで、57の公園等で111カ所の空間線量を測定した。そのうち過去に測定を行ったのと同じ箇所で測定し、比較可能な測定箇所が75あった(2013年9月に行った幸区のデータも含む)。
・比較可能な75カ所について、同一箇所で測定したもっとも古い測定値と比較したところ、線量が低減したのは60カ所(80%)、増加したのは12カ所(16%)あった。増減量の中央値をとってみると、放射線量は69.1%に低減(0.023マイクロシーベルト)している。
・セシウム134、セシウム137の半減期をみると、川崎市議団が第一次放射線測定を行った2011年6月末から、今回測定を行った2014年3月までの2年8カ月の間に、放射線量は当初の68.9%に低減すると考えられる[i]。上記のように実測値を比較したところ、放射線量は当初の69.1%ほどであり、ほぼ半減期どおりに低減しているものと思われる。
・一度除染されている箇所について今回数箇所で測定したが、いずれも除染後の線量は低いままで再び上昇することは確認されなかった。
・比較可能な箇所の6分の1の箇所で放射線量の増加が確認されたなかで、前回比+0.023と線量が上昇した箇所もあった。
・以上のことから、全体としては放射線量は減少傾向にあると言えるが、引き続き放射線量の監視が必要であり、特にこどもにかかわる施設や通学路・公園などについては丁寧に監視していくことが重要である。
[i] 放射性物質の半減期から考えると、2011年3月のセシウム134・137の放射線量をそれぞれ50とし、合計100とした場合に、①第一次放射線量測定を行った2011年6月末の時点では【44.9+49.6=94.5】、②今回測定を行った2014年2月末の時点での線量は【18.4+46.7=65.1】となる。65.1/94.5=0.689であり、14年2月末の放射線量は11年6月末の68.9%に低減することが予測される。