団長談話・統一協会(世界平和統一家庭連合)の行政への関与にかかわる申し入れ
日本共産党川崎市議団は、8月31日「統一協会(世界平和統一家庭連合)の行政への関与にかかわる申し入れ」を市長に行いました。
秘書課の菊池課長が応対し、懇談しました。申し入れ書は以下の内容です。
川崎市長 福田紀彦様
統一協会(世界平和統一家庭連合)の行政への関与にかかわる申し入れ
2022年8月31日
日本共産党川崎市議会議員団
団長 宗田裕之
統一協会(世界平和統一家庭連合)は宗教ではなく、悪質な霊感商法などを組織的に繰り返す反社会的なカルト集団です。2009年11月の統一協会の霊感商法に関わる裁判の判決では、被告らが通行人を誘い「先祖の因縁を払うには印鑑を変えること」などと迫って高額の印鑑を買わせた手口について、「巧妙で悪質」と指摘。さらに判決は、統一協会の「信仰と混然一体となっているマニュアル」をもとに「統一協会の信者を増やすことをも目的」として行われたものであり、「相当高度な組織性が認められる継続的犯行」だと認定しています。
この間各地で行政が、統一協会や関連団体から寄付を受け取り、同協会等の主催する行事を後援するなどしていたことが明らかになりました。
本市でも統一協会の開祖・文鮮明とその妻韓鶴子が設立した同協会の関連団体『世界平和女性連合』が主催した高津市民館でのコンサート(*)を、「音楽のまち・かわさき」推進協議会が後援していたことが明らかになりました。同協議会は市長が顧問を、加藤副市長が理事をそれぞれ務めています。また、『世界平和女性連合』は、川崎市国際交流協会などが主催する『2007インターナショナル・フェスティバルinカワサキ』にも参加し、活動紹介を行っています。さらに高津区にある統一協会の『孝成家庭教会』のウェブサイトには、同教会の行ったチャリティバザーの売り上げ2万8千円を高津区社会福祉協議会に寄付した、との旨が記載されています。
その他にも、本市の事業や本市が後援した事業などで、統一協会や関連団体のメンバーが講師を務めることがあったのではないか、疑念を持たざるを得ません。
市が、統一協会やその関連団体が行政に関わっていた事実はないのか徹底的に調査して市民の前に明らかにすること、霊感商法など統一協会の被害に遭った市民や元信者などに対する相談窓口を設置することを要望するものです。
記
1, 本市や本市と関りの強い団体などが、統一協会や関連団体や関連イベントなどについて、寄付を受けたり、後援・共催・協賛などを行ったりしたことがないのか調査を行い、事実を明らかにすること
2, 市の事業や市が後援したイベント等について、統一協会や関連団体にかかわる人物が講師を務めるなどのかかわりを持ったことがないのか調査を行い、事実を明らかにすること
3, 統一協会などの被害をはじめ脱会・脱退にかかわる相談窓口を、本市として開設すること。
以上
(*)2020年10月16日『第19回モザンビークとソロモン諸島学校支援コンサート』は、「世界平和女性連合チャリティコンサート実行委員会」が主催し、「音楽のまち・かわさき」推進協議会が後援している(新型コロナ感染拡大のため中止)。
2017年10月4日『第16回モザンビークとソロモン諸島学校支援コンサート』は、「モザンビークの太陽中学校・高校支援チャリティコンサート実行委員会」が主催。「音楽のまち・かわさき」推進協議会とともに「世界平和女性連合神奈川第3連合会」が後援している。