はじめに
市民のみなさん、2023年の統一地方選挙では、前半戦で神奈川県知事選(3月23日告示・4月9日投票)、相模原市長選(3月26日公示、4月9日投票)、神奈川県議選、川崎市議選、横浜市議選、相模原市議選(3月31日告示、4月9日投票)がおこなわれます。
日本共産党は県知事選で「明るい神奈川をつくる会」の一翼をになって勝利をめざすとともに、川崎市議選では前回改選時の11議席確保をめざします。県議選でも議席増をめざします。大きなご支援を心からお願いします。
かつて、憲法破壊、民意無視、国政私物化など反動的暴走を続けてきた安倍政権の政策は、あらゆる面で大破綻に陥っていました。安倍政権が最も野蛮な強権をふるってきた沖縄で辺野古新基地反対を掲げた知事が勝利。また、森友・加計疑惑や公文書改ざんなどウソ・隠蔽・差別の政治の破綻、朝鮮半島をめぐる歴史的な転換による『戦争する国づくり』の破綻、安倍政権のもとで貧困と格差が拡大し、また、日本の国益を損ねる安倍外交の失敗などによる経済・外交の総破綻など、深刻な破綻に陥っています。
しかし、安倍首相は憲法9条改悪に常軌を逸した暴走ぶりをみせ、2019年10月からの消費税10%への増税を強行しました。
社会保障の連続改悪で国民の暮らしは痛めつけられ、2020年から続くコロナ禍に加えて異常な物価高騰による消費不況が続くもとでは、国民の暮らしは破壊され、日本経済に深刻な打撃を与えることになってしまいます。
そして、そんな安倍政権の暴走を引き継ぎ、2022年12月には安保3文書の閣議決定を強行し『戦争する国づくり』をますます促進しようとするなど、暴走に更なる拍車をかけているのが、現在の岸田政権です。
統一教会の問題でも、幹部と密接な関係にあったとして報じられた山際大臣(当時)が「記憶にない」などと繰り返し答弁し国民から多くの批判が集まり、事実上の更迭となりました。政権与党とここまで癒着が明らかになっているにも関わらず、岸田首相は被害者の救済や真相の究明などにまったくといっていいほど対応することなく、この問題をうやむやにして今回の選挙を乗り切ろうとしています。
『戦争する国づくり』を何としても中止させ、統一教会に忖度してモノが言えない政治から転換していく。そしてそのために一日も早く、岸田政権を退陣に追い込まなければなりません。
今度の選挙は、岸田政権にノーを突きつける絶好のチャンスでもあります。
川崎市議会でいえば、日本共産党川崎市議会議員団が、のべ115回に及ぶ議会質問、条例案や予算組み替え案の提出などで奮闘する中で「オール与党」の妨害をはねのけ、通院医療費助成の中学校3年生までの拡充や所得制限の撤廃を実現しました。自民党、公明党といった与党はこれまで「必要ない」などと言ってまったく聞く耳を持ちませんでしたが、子育て教育に対する大きな世論の変化を感じ取り、ついに実現する方向で一致しました。
これはひとえに、市民の皆さんが粘り強く集めていただいた数多くの署名、そして声を議会に届けていただいたことで実現することができました。声を上げれば、政治は必ず変わる。このことが確信となった大きな情勢の変化です。今度は一部自己負担の廃止と、18歳までの医療費完全無料化を実現しましょう。
しかし残念ながら、これまでの川崎市議会では上記の表のように、市民の皆さんが実現してほしいと願う項目にことごとく反対をしてきています。今の議会体制のままでは、切実な要求が反映されないままになってしまいます。
「お金の心配なく、こどもが医療や教育を受けられるようにしてほしい」「不要不急の大規模開発でなく、異常な物価高騰への対策に市の予算を使ってほしい」「統一教会に忖度するのでなく、今もなお苦しむ被害者に寄り添う市政になってほしい」……この願いをどうか、日本共産党まで託してください。
日本共産党は、統一地方選挙にのぞむにあたって、住民の福祉・暮らし・営業を守り、安心して住みつづけられる川崎にするための政策をまとめました。私たちの政策をお読みいただき、忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです。
「市民の声を議会に届け市政を前に動かす」
2023年川崎市議会議員選挙にあたっての基本政策
1.日本共産党市議団「3つの値打ち」
①住民の声を議会に届け、市政を前に動かす
②福祉(命)・くらしを守る防波堤として議会で追及
2.市議選の「2つの争点」
①政令市トップの財政力を市民のために使う市政に
②脱炭素化への産業転換で経済・雇用創出を
3.実現めざし全力をつくします―日本共産党の基本政策
- 物価高騰、新型コロナから市民の暮らしと命を守る
- 安心して子育てできる川崎、こどもたちに豊かな教育を
- 高齢者が安心して暮らし、住み続けられる川崎に
- すべての障がい者が豊かに人間らしく生活できる川崎に
- 市民の命と健康を守るために国民健康保険料の引き下げを
- 中小企業と商店街への支援を強め、地域経済の活性化を
- 雇用の拡大と働くルールを守る施策を 安定したやりがいのある仕事を
- 災害に強く、環境にやさしい、公害のない川崎を
- 安全で安心、いつまでも住み続けられる川崎を
- 税金ムダづかい、不要不急の大規模開発をやめさせます
- 市民・地域にねづいた豊かな文化・スポーツ政策を
- 憲法を市政運営の基本に据え、人権を尊重し、性別・人種などで差別を許さない川崎を
- 憲法9条が輝く、平和都市川崎をつくります
- 市民が主役の川崎市政と川崎市議会に
https://www.jcp-kawasaki.gr.jp/wp-content/uploads/2023/04/2023-seisaku.pdf